霜にたたかれ、雪に埋もれ、寒気にさらされ、
苦難と試練に耐えぬき、
その千年の翠をいよいよ輝かせている老松の見事さ、
その松の下で一人の老翁が花を楽しんでいる。
まことにのどかな風景です。
風雪に耐え抜いてきた老松のように、
世の風波を生き抜いてきたならばこそ、
老翁には超然たる風格がある。
悠々世事を忘れて
春ののどかさを楽しんでいる老翁の心をもってすれば、
世はまさに万国の春です。
―――この境地こそ、
自然の不動の姿、
何事があったにせよ、
ただただのびやかに、まろやかに過ごせる境地なのです。
松千年、
今日も新たな若葉なり
本年も、よろしくお願いいたします。
自然宗佛國寺・開山 黙雷和尚が、
行脚(徒歩)55年、下座行(路上坐禅)50年の修行のもと連載でお伝えしています
下記FB:自然宗佛國寺「今月の言葉」から、毎月1日掲載
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